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空の発見 展
- 千景
- 2024年10月14日
- 読了時間: 2分
この三連休は見事な秋晴れで
毎日、窓から差し込む鋭い朝陽で
目が覚めました。
皆さんはどんな休日を過ごしましたか?
私は、『空の発見』展を観るために
渋谷区立松濤美術館を訪れました。
江戸時代より前の日本には、
空を描くという感覚が無かったのではないか
と、言われています。
青い空、白い雲、の描写がなく、
風景画で空に当たる部分が
単色で塗りつぶされているイメージです。
その後、海外の画家を真似て
日本の浮世絵などの作品にも
空らしき空間が見られるようになった歴史を
数々の作品とともに紐解いていく展覧会でした。
会場に設置されていた解説のパネルに
“青空の輸入”という言葉が使われていて
おもしろいなと思いました。

チラシの顔となっている
香月康男(1911-1974)さんの『青の太陽』は
戦時中に訓練所で見つけたアリたちが
自由に小さな巣を出入りする様子から、
戦争を目の当たりにするくらいなら
いっそのこと自分もアリになって
巣の中から青空を見ていたい、
深い穴底から空を見ると昼間でも星が見えるらしい、
という香月さんの想いが込められています。
時を経て、広く、遠く、実態のない“空”は
画家たちが憧憬の念を持って手を伸ばす
モチーフのひとつに確立されています。
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数年ぶりに行った渋谷は相変わらず人がぎっしりで、
人に埋もれながら一歩一歩進みました。
それでいて、決して誰とも目が合わない気楽。
大都会ならではの距離感が存在していました。
松濤美術館は大都会のゴチャゴチャを抜けた先にあり
街並みも館内も非常に落ち着いていました。
この三連休は美術館に行ったほかに、
絵を描いたり、
ウーバーイーツでマックを頼んだりなどしました。
千景
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